令和5年度日臨技中部圏支部医学検査学会(第61回) 学会長 長原 三輝雄
令和5年度日本臨床衛生検査技師会中部圏支部医学検査学会(第61回)を開催するにあたり一言ご挨拶申し上げます。
本学会はメインテーマを「イノベーションと多様性」 サステナブル・ラボラトリー・メディスンを目指す!! と題し、中部地区 6 県(富山、石川、岐阜、三重、愛知、静岡)を中心とした臨床検査技師約 1000 名が参加して行われます。
内閣府がとなえる次世代の科学基本計画「Society 5.0」は、日本が目指すべき未来社会の姿として掲げている社会構想です。その技術プラットフォームは、AI(Artificial Intelligence)や IoT(Internet of Things)などの革新技術によって実現する「超スマート社会」あるいは「データ駆動型社会」です。すでに日本医師会では、Society5.0における未来ビジョンを掲げています。
本学会のメインテーマは、今、求められる臨床検査技師とラボラトリーのあり方を表しています。社会が大きく変革していく中で、私たちの立場も変化していく。その変革をしっかり捉え、それに応える臨床検査技師が必要です。日々の業務を遂行し管理するだけでは、検査室は持続できません。そこには、新たな技術への研究、教育、指導を持続する仕組みがなければなりません。一人ひとりが、変革の中で成長し、新しい臨床検査の世界を実現する。本学会が、私たちが目指すべき未来の姿を思い描くことのできる学会になることを祈念しております。
最後に、会員の皆様には多くの一般演題の登録をお待ちしております。十分な感染対策を実施しながら記念すべき第61回学会の開催を目指します。会員の皆様、賛助会員の皆様、学生の皆様には多くの参加を心からお待ちしています。